• 株主手帳編集部

グッドスピード【7676・マザ】東海エリアでSUV中古専門店を展開 大型店の出店加速と二輪でシェア拡大


 グッドスピードは、愛知県中心に東海エリア及び関西エリアで中古車販売店を展開。「SUVといえばグッドスピード」のキャッチコピーで、SUVのほかミニバン、輸入車に絞った専門特化型の店舗展開で他社との差別化を図っている。中古車販売市場の寡占化が始まっている状況の中、同社は2020年バイク事業に新規参入。さらに大型店の出店スピードを加速させシェア拡大を目指す。



加藤久統社長

Profile◉かとう・ひさのり

1976年11月、愛知県生まれ。高校卒業後、シーアイシー(現ファブリカコミュニケーションズ)入社。同社で中古車販売の実務を経験したのち、2002年にグッドスピードを創業。









中古車販売上位をキープ

市場の寡占化が始まる


 同社は中古車の販売からアフターまでトータルなサービスを提供している。事業構成は、中古車・新車の販売と買取で9割以上を占め、残りは整備・鈑金、ガソリンスタンド 、保険代理店、レンタカーなどの附帯サービスだ。

 創業以来SUVの専門店を展開する同社は、常時2900台以上の在庫を揃え車選びをサポートしている。SUV、ミニバン、輸入車と店舗ごとに取扱車種を絞った高い専門性と確かな品質でファンを獲得している。

 またドミナント戦略を基本にしており、東海エリア最大級のSUV在庫数と車種を取り揃える。現在は、敷地面積2000坪以上・展示台数200台以上のMEGA専門店7店舗、国産車専門店9店舗、輸入車専門店5店舗、買取専門店2店舗を東海エリア及び関西エリアで展開する(2021年9月時点)。

 同社の年間小売販売台数は約1万台。全国の年間中古車販売台数のうち、グッドスピードのシェアは0・5%未満だ。しかし同社によると、IDOM(7599)やビッグモーター(非上場)といった業界最大手級でもシェアは10万台と5%程にとどまる。中古車販売店のプレーヤーは全国約2万7000店。中小零細企業が競い合う中、グッドスピードは上位をキープしている。

 しかしながら、ここ10年で大手がシェアを広げ多数乱戦から寡占化の状況が始まりつつあるという。同社でも「いかにシェアを獲得するかが大きな課題になっている」と加藤久統社長は話す。

「今現在戦う相手は中小規模の販売店です。当社は従来の中古車販売店のイメージにはない洗練された清潔なショールームを構え、保険、車検・整備のアフターサービスまでトータルサポートができます。これは中小では出来ませんので強いアドバンテージです」(加藤社長)


MEGA店舗の出店を加速

売上高の成長率20%目標


 もう一つ強みとなるのが、20年9月期に新規参入したバイク事業だ。同社の20~40代をターゲットにしたブランドイメージを生かして、昨年10月にBMW Motorradの正規ディーラー店をオープン。さらに、21年3月には愛知で有名なハーレーダビッドソンの老舗ディーラーのチャンピオン社を完全子会社化した。第3四半期の二輪の販売台数は前期の13台から310台と大きく上乗せされた。

「四輪の中古車販売店でバイク事業もやっているのは僕たち独自の展開です。二輪はより専門性が高いのでシェアを獲得すれば、おのずと四輪の販売にも繋がっていくと思います」(同氏)

 21年9月期の連結業績は、売上高440億円、営業利益6億円の増収増益を予想(2021年10月14日時点)。成長戦略として最も注力するのが、同社のフラッグシップ店であるMEGA店舗の新規出店の加速だ。21年4月には関西初となる神戸大蔵谷店、同9月には静岡中部エリアの清水鳥坂店の2店舗をオープンした。22年9月期以降も毎期3店舗以上の新規出店を計画している。巨大な売り場に、買取、整備、バイク売り場を併設することによって顧客との接点を強化し、販売台数を伸ばすことが狙いだ。

 22年9月期からの中期計画のKPI目標は、四輪販売台数と売上高の成長率20%以上及び営業利益の改善を目指す。一方で、自己資本比率が7%という課題もある。

「今シェア寡占化の局面でスピードを上げていかないと波に乗り遅れてしまいます。中古車販売店で上場している会社は少ないので、そこのアドバンテージで資金調達しスピードを上げて店舗展開を優先してやっていきます」(同氏)




▲MEGA店舗の新規出店を加速




▲バイク売り場を併設して顧客との接点強化を図る


2020年9月期 業績

売上高

337億400万円

前期比 4.0%増

営業利益

1億2400万円

同 69.4減%

経常利益

300万円

同 99.0%減

当期純利益

△2400万円


2021年9月期 連結業績予想

売上高

440億円

営業利益

6億円

経常利益

4億円

当期純利益

3億3000万円

※株主手帳12月号発売日時点