• 株主手帳編集部

プロパティエージェント【3464・東1】資産運用型不動産の開発、賃貸管理等を展開東京都心エリアに特化し安定収益を実現

 プロパティエージェントは、資産運用型不動産の開発、販売と不動産管理を中心に展開する不動産投資会社だ。エリアを東京都心に特化し展開。東京一極集中の人口動態を背景に、主力の投資用ワンルームマンション等の需要は堅調であり、2020年3月期は創業以来17期連続増収増益を計画している。近年はIT技術を活用した新規事業の開発にも注力している。



中西 聖社長

◎プロフィール なかにし・せい 経営学修士(MBA)。西砂建設にて施工管理を経験、その後大芳計画株式会社にて不動産販売事業に従事。2004年プロパティエージェントを設立し代表取締役に就任(現任)、12年大連理工大学研修プログラム修了。13年城西大学大学院経営学研究科イノベーション専攻修了。15年明治大学大学院グローバルビジネス研究科修了、主にリアルエステート領域を専攻。





投資用マンションや 都市型アパートを開発販売


プロパティエージェントは、東京都心エリアにおける不動産開発販売事業とプロパティマネジメント事業の2事業を展開し、最近では不動産クラウドファンディング事業を開始。主力は、売上高215億3400万円(19年3月期)のうちの9割以上にあたる208億6000万円を占める不動産開発販売事業だ。  同事業では、19年3月期において、投資用マンション「クレイシア」シリーズ382戸、居住用コンパクトマンション「ヴァースクレイシア」シリーズ133戸、その他マンション225戸、都市型アパート「ソルナクレイシア」シリーズ3棟を販売した。20年3月期上期においても投資用マンションを主軸に前年同期比の2・5倍を売り上げるなど好調に推移している。 「投資用マンションは主にワンルームであり、広さは約25平米、平均価格は約2800万円、利回りは約4%です。オーナーはビジネスパーソンの方がほとんどで、年齢は38歳プラスマイナス5歳ぐらいです。営業のスタイルはWEB集客が1番多く、お客様からの紹介、リピーター、電話での集客等を行っています」(中西聖社長)  もう1つの収益不動産である都市型アパートは富裕層向けであり、営業は大手不動産仲介会社が行っている。価格は1物件あたり1・5億円~2・5億円であり、利回りは約6%だ。  また、居住用コンパクトマンションは、居住目的として購入する顧客向けの都市型コンパクトマンションであり、主に単身世帯や夫婦のみ世帯向けの部屋を開発販売。価格は3000~3500万円が多く、購入者の6割以上が女性という特徴がある。  一方、賃貸管理、建物管理などのサービスを行うプロパティマネジメント事業の売上高は6億7400万円(19年3月期)。賃貸管理サービスでは自社開発物件販売後の賃貸管理等を行っており、入居率の維持に注力し99%以上(18年3月実績)の高い入居率を誇っている。


20年3月期通期業績を 増収増益に上方修正


投資用不動産向け不正融資の問題をきっかけに金融機関の融資姿勢が慎重になったことを受け、同社は20年3月期の期初において増収減益を計画していた。しかし上半期を経て、同社が事業展開する都心部の物件に対する金融機関の融資姿勢は積極性を維持しており、販売も好調であることから、第2四半期において通期業績を増収増益に上方修正した。

「不正融資の問題以降は金融環境が厳しくなっていましたが、1年近くたって環境が良いところと悪いところのコントラストがはっきりしてきました。当社が手掛ける投資用マンション、居住用コンパクトマンション、都市型アパートの環境は基本的に〝晴れ〟であり、今後の見通しは堅調です」(同氏)  また、上半期においては売上を無理して伸ばさずバランスシートの圧縮とコスト削減を行う「足踏みダイエット」を実施し、財務体質の強化を図った。 「現在は既存事業においてダイエットを継続しつつ、『登頂』を目指す『登頂ダイエット』に転換しました。当社の言う『登頂』とは、業界において圧倒的シェアを取ること、圧倒的な生産性を実現すること、そしてこれらに向かい圧倒的な成長率を成し遂げることを指して います」(同氏)


IT活用し不動産クラウド ファンディング開始


同社は現在、短期、中期、長期のビジョンを掲げて事業を進めている。 「短期ビジョンは『業界リーダー』であり、既に達成したので、現在は『業界トップ』と『事業領域拡大』という中期ビジョンを推進しています。長期ビジョンは『社会を変革し続ける企業』であり、それに基づいて新規事業を準備しています」(同氏)  その新規事業の1つとして、スマートフォンでも利用しやすい不動産クラウドファンディング「RimpleⓇ(リンプル)」のサービスサイトを今年2月にオープンした。  このサービスの特徴は、クレジットカード等のポイントを同社の「リアルエステートコインⓇ」に交換して不動産クラウドファンディングに現金出資できること。第一弾としてクレディセゾンの「永久不滅ポイント」を同コインに交換し、「Rimple」における不動産投資資金として利用することが可能となった。 「不動産投資へのポイントの活用は国内初の取り組みです。今回のポイント交換連携により、多くの皆様に少額での資産形成をしていただきたいと考えています」(同氏)



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