• 株主手帳編集部

タナベ経営【9644・東1】経営コンサルタントのパイオニア企業全国中堅企業1000社にサービス提供



 「チームコンサル」を旗印に掲げ、様々な企業の問題解決を展開しているのがタナベ経営(9644)だ。コンサルタント常駐の事業所を日本全国に展開し、企業の経営戦略からセールスプロモーション、人材開発など幅広い案件を担当する。現在8期連続増収増益を続けており、2020年3月期には売上高93億円、営業

利益10億円突破を目指す。



若松孝彦社長

わかまつ・たかひこ

1989年同社入社。2003年取締役大阪本部長。

08年常務取締役中部本部・大阪本部・中四国支社担当。09年専務取締役コンサルティング轄

本部長。12年取締役副社長コンサルティング統轄本部長兼ネットワーク本部担当。14年代表取締役社長・コンプライアンス担当に就任(現任)。





タナベ経営は、1957年に創業以来、民間で独立系の経営コンサルティングファームとし

て事業を展開している。

 他業種からスタートしたコンサルティング会社が多い中、同社は創立以来ずっと企業の経営コンサルティングを展開しており、日本で最も歴史が古い。北海道から沖縄に10の本部・支社を展開しており、顧客企業は食品メーカーや卸、建設系など約1000社。リピート率は80%と高い。中には50年来の取引を注目企業ウォッチ持つところも多く、長年にわたって築いた信用が同社の大きな財産となっている。主な顧客は売上高50億円から300億円の中堅企業だ。

 「今はさまざまなサービス系事業がコンサルを名乗る時代。だからこそ当社は経営コンサルティングという中核をしっかりと持っている。人の命を預かるように企業の命を預かって、救ったり成長させたりできる会社だと自負しています」(若松孝彦社長)

 

 同社はメガバンクや地銀などの金融機関と提携し、そこから紹介を受

けた企業や、同社の「FCCセミナー」への参加企業などを含め、全国に1万7000社の顧客基盤を持っている。地域金融機関と提携した企業後継者対象のセミナーには約3000社が参加しており、ここから案件を依頼されることも多いという。

 同社の特徴は、ひとつの企業に対しさまざまな方向からアプローチできる「チームコンサルティング」だ。経営上の戦略や中期計画の策定、人事制度や評価制度などの組織づくりだけでなく、その企業が持つ商品のPRやサービスのブランディングなど、セールスプロモーションも担当する。最近では、愛知県の企業「山本漢方製薬」の人気商品である青汁を、テレビCMや首都圏の電車の中吊り広告ジャックなどでPRし、一気に知名度を上げ話題となった。

 「経営コンサルティングを通じて、我々は顧客企業の商品のことを本当に知っている。その商品を売り込むターゲットに対して、当社のマーケティングのメンバーが具体的に展開していく。このように『タナベ経営に全部任せればいける』と思っていただけるよう体制を組んでいます」(同氏)


 現在同社が力を入れているのは、企業の人材開発などHR(ヒューマンリソース)系のコ

ンサルティングだ。中でも「アカデミー(企業内大学)設立コンサルティング」はすでに80

社が導入しており、これからも増加する見込み。たとえば寿司チェーン店の銚子丸では、魚の切り方や寿司の握り方など営業に欠かせない技術の動画を撮影し、タナベ経営が提供するクラウドにアップして社員教育に役立てている。

 「『○○アカデミー』という育成の仕組みが社内にあることを採用時に伝えると人材が集まりやすい。動画があってカリキュラムがあれば、この企業は人

づくりが違う、とわかってもらえます。地道な取り組みですが、我々は『企業を愛し、企業繁栄に奉仕する』という経営理念があり、それに即した取り組みを続けています。そして企業が顧客から一番に選ばれるファーストコールカンパニーになることを支援していきたい」(同氏)



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