• 株主手帳編集部

識学【7049・マザ】独自理論「識学」による組織コンサル累計導入社数1000社を突破

 識学は、人間の意識構造に着目した理論「識学」による組織コンサルタント事業を展開している。経営者や幹部をマンツーマンでトレーニングするサービスを主力とし、今後はクラウドを活用したサービスやM&A領域等を伸ばしていく。



安藤広大 社長


あんどう・こうだい 1979年大阪府生まれ。2002年早稲田大学卒業。同年、株式会社NT Tドコモ入社後、06年ジェイコムホールディングス(現ライク)入社。主要子会社のジェイコム(現ライクスタッフィング)にて取締役営業副本部長等を歴任。15年、識学を設立し代表取締役社長に就任(現任)。




 





 識学は、トップの意識を改革し、組織の課題を解決するコンサルティング会社だ。人間の意識構造に着目した理論をベースに、組織のパフォーマンス向上に悪影響をもたらす「誤解」や「錯覚」の発生要因とその解決策を提示している。

 識学では、人は思考の癖を持っており、その癖により誤解や錯覚が発生し行動が阻害されると考える。ヒトの意識構造を「位置」「結果」「変化」「恐怖」「目標」の5つの領域に分け、それぞれの領域で起こりがちな誤解や錯覚を取り除いて組織の生産性を向上させることを目標としている。

 「例えば『位置』に関しては、人は会社など必ずどこかのコミュニティーに属し、世の中における自らの評価を高めるためには属するコミュニティーの看板を磨き続けるしかない。しかし中には会社を評論するだけの社員がいるように、そのような当たり前のことでさえ誤解や錯覚を起こしやすい。だから『枠』をしっかり決めることが大事。組織運営の一丁目一番地はルールを明確に決めることであり、どのようなルールを決めていくか等を指導していきます」(安藤広大社長)

 

 安藤社長は、友人の勧めで「識学」に出会い、その後講師として独立。1日でも早く世の中に広めたいとの思いで同社を設立した。

「識学を通して、企業の役員時代には部下の育成が全然できていなかったことに気づきました。また、早稲田大学のラグビー部員だった時、清宮克幸監督(前ヤマハ発動機ラグビー部監督)が就任してチームが急激に強くなったのを見ました。清宮監督はルールをしっかり作り、組織(選手)が迷わず動ける状態を作ったところが識学と類似していると考えています」(同氏)


M&A領域の組織デューデリを展開


 現在提供しているサービスは、マネジメントコンサルティングサービスとプラットフォームサービスの2種類がある。

 マネジメントコンサルティングサービスは、19年2月期の売上高12億5100万円(前期比65・8%増)の売上の9割を占める主力事業。経営陣や幹部を対象に週1回1時間マンツーマンのプログラムを12週にわたって行う。料金は講師のレベルに応じて120万円~(12週分)。

 中小企業を中心に累計1000社が導入しており、現在約200社の企業に約30人の講師を派遣している。顧客獲得ルートは紹介が7割を超え、リピート率は55

%に上る。

 もう1つのプラットフォームサービスは、ウェブ上で識学の実践を支援するクラウドサービスだ。アンケートによる組織診断や動画復習サービス等を提供。売上の比率が月次ベースで6~7%に伸びており、今期末には15

%ぐらいに伸ばす。

 今後の成長戦略として、M&A領域の「組織デューデリジェンス(DD)」を展開していく。DDとは「資産査定」の意味。識学サーベイとトップインタビューを活用して組織と経営陣の思考の癖を診断し、M&Aや事業承継後に起こり得る問題を分析・報告する。

「全国には中小企業だけでも約56万社あり、まだまだマーケットは無尽蔵にある。知名度を高めて識学メソッドを広げていく」(同氏)


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