Gunosy【6047・プライム】社会インフラとなるニュースアプリを目指す 中計でメディア・ゲーム・投資の3事業を推進


 Gunosyは「情報を世界の人に最適に届ける」の企業理念のもと「グノシー」などスマートフォン向けニュース配信アプリを開発・運営する。2021年7月に発表した中期経営計画では、メディア事業、ゲームエイトグループ、投資事業の3本柱で、 売上・売上総利益共に毎期10%増の成長を計画している。


 

岩瀬 辰幸執行役員

4つの自社メディアを運営


 同社は現在「グノシー」「auサービスToday」「ニュースパス」「LUCRA(ルクラ)」の4つのメディアサービスを運営する。いずれもコンテンツパートナーである外部メディアから集めた膨大な情報を、独自のアルゴリズムによって分析。ユーザーの興味・関心に沿った情報を無料で配信している。4つのアプリの合計の国内累計ダウンロード数は6690万に及ぶ(21年11月末時点)。

 収益モデルは主に広告収入で、自社メディアの広告枠を提供する「GunosyAds(グノシーアド)」が売上高の6割を占める。外部メディアの広告枠を提供するアドネットワーク事業、ゲームエイト及びマーケティングソリューションサービスが残りの4割を占める。

 同社の強みは、アプリ上の行動履歴からユーザーの興味・関心のデータを蓄積しているため、広告主の商品やサービスと親和性の高いユーザーに対して広告配信ができる点だ。それにより広告主はより費用対効果が高い広告配信が可能となる。

 2021年5月期の連結売上高は89億円、営業利益7・2億円。19年5月期に過去最高業績を達成したが、その後広告ガイドラインの刷新や新型コロナの影響により大幅な減収減益となった。 


3事業柱に新規事業も育成


 21年7月に策定した中期経営計画では、3事業を柱に中長期での企業価値を高め、業績のV字回復を目指す。

 1つ目のメディア事業では、既存の自社メディアの品質改善に注力する。特に「グノシー」は従来エンタメ記事が中心になっていたが、ユーザーの興味に偏った記事だけでなく知るべき時事ニュースもバランスよく配信するようにアルゴリズムを変更。ユーザビリティも改善し、記事の内容が5秒で理解できるように見出しも工夫している。また広告も業界トップクラスの審査品質に変更した。そうしたリニューアルの結果、新規ユーザーの定着率が既存ユーザーに比べて72%改善している。

「『グノシー』は今社会インフラとなるようなニュースアプリを目指しています。新型コロナウイルスによる世の中の変化も含め会社としての在り方を見つめ直す必要がある。その中で何を届けるべきか考え直した時に、ユーザーに本質的に価値ある情報を届けたいと大きく方針転換しました」(岩瀬辰幸執行役員)

 2つ目はゲームエイトグループ。グループのゲームエイト社が運営する、月間最大4200万人以上が訪れる国内最大級のゲーム攻略メディア「game8」が好調のなか、英語配信の海外事業に注力している。この中計期間中に2倍以上の成長を目指す。

 そして3つ目が投資事業。3年前からメディア、広告領域以外の国内外のスタートアップ企業に投資を行う中、現在今注目を集めるのが、インドの若者向けデジタルクレジットカードサービス「slice」を展開するGaragePreneurs社だ。昨年12月には評価額が10億ドル以上に引き上げられユニコーン企業の一員となり、Gunosyでも約10億円超の追加出資を行った。

「3事業を柱としつつ、お茶専門サイト『ムードペアリングティーYOU IN』などの新規事業の育成も行い、着実な成長を目指します」(同氏)



▲「グノシー」のリニューアル後は、トップページに時事ニュースを5本掲載



 

2022年5月期 業績予想

売上高

87億9000万円

前期比 1.4%減

営業利益

同 99.9%減

経常利益

非開示

※株主手帳5月号発売日時点